有孔ボードは穴の開いた板です。
穴あき吸音板とも呼ばれています。
張る理由は
- 吸音力を高めるためです
- 軟らかい素材の吸音材であるグラスウールの表面を保護するためです。
防音の基本は
遮音と吸音ですが
穴あき吸音板は
その名が示すように
吸音の効果があります。
穴の開いた板が
吸音力がある理由は
穴の効果と
板の効果です。
板の効果とは
音が
板に当たって
その板をゆらすことによる減衰です。
穴の効果とは
ヘルムホルツ共鳴器と呼ばれる
ものです。
細い穴と
大きな体積を持つ背後にある空気層が
口の小さい大きなビンのような
共鳴器になります。
音が
穴に入るとその共鳴する帯域で
減衰すると言う仕組みらしいのです。
この板の効果と
穴の効果は
長波長で顕著になりますので
穴あき吸音板の
吸音効果は
長波長:つまり低音側で
効果があります。
グラスウールなどの
一般的な吸音材が
高音側で効果があるので
低音側での
効果は貴重です。
有孔ボードは
音楽的に
低音域の吸音が必要な時に
用いるのが最適です。
有孔ボードの裏側には
吸音帯域にあった
隙間:空間が必要です。
裏の空間が大きいほど低音域の吸音になります。
板の裏には
音を通しやすいような
寒冷紗とか紙・薄手のフィルムなどを張ることが多い。
当たり前ですが
決して穴は塞いではいけません。
またグラスウール吸音板は
優れた吸音材ですが
お部屋の壁面を
グラスウール吸音板を使うと
表面が柔らかので
表面を保護するために
有孔ボードを
表面に使います。
もっと知りたいときには
穴あき吸音板が吸音する理論と吸音周波数についてをご覧下さい。
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