防音のための小部屋です。
ブースとは
goo辞書によれば
1 間仕切りをした場所や小室。仕切り席。「投票所の―」「実演販売の―」
2 仮小屋。仮設売店。また、有料道路の料金徴収所など。
この場合は
小部屋と訳するのが
適切だと思います。
日本では普通のお部屋の中に置く
防音用の小部屋を指すことが多いのです。
防音ブースを設ける理由
外側のお部屋だけでは
音響上トラブルになるので
防音性能をお部屋ごと上げるのは
次の理由で支障がある時に使います。
- 外側のお部屋全体を防音するには大きな経費がかかるため
- 外側のお部屋全体を防音するのは、
大きな開口部があるため防音できない - 外側のお部屋全体を防音すると天井高が低くなって使えなくなる
- 外側のお部屋全体を防音するより防音ブースを設置した方が防音性能が高くなる
そのため
防音ブースを設置します。
とくに防音ブースは
上に上げた理由のうち
4番目の効果があるので設置されることも多いのです。
防音ブースが防音上優れている理由
防音の法則質量則というのがあります。
防音の性能は壁の質量と周波数に比例するというものです。
質量則
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TLo = 20 log ( f × M ) -42.5 (dB)
TLo: 透過損失(dB)
f : 周波数(Hz)
M : 構造体の密度(㎏/㎡)
TL = TLo – 10 log10 ( 0.23 × TLo ) (dB)
TL : ランダム入射透過損失(dB)
____________________________
透過損失を下記条件に当てはめて計算すると
使用材料石膏ボード12mm 面密度8.39kg/m2
100Hz時12mmの石膏ボード 1枚張りの時 16dB
100Hz時12mmの石膏ボード 2枚張りの時 22dB
100Hz時12mmの石膏ボード 1枚張りを共鳴できないような距離をおいて2組ある場合 32dB
となります。
壁を2重張りにするより別に新たに壁を作る方が効果があることがわかります。
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